日本ではメキシコ料理とは無縁だったReiです。
皆さんはメキシコ料理は食べたことがありますか?
日本ではイタリアンやフレンチ、アメリカンなどは人気ですが、メキシコ料理は地理的にも日本から遠いこともあり、なかなか外食の選択肢には入りませんね。
しかし最近ではその美味しさや、私たち日本人にも馴染みやすい味付けなどから、徐々に人気が出ていているようですね。
アメリカはメキシコとお隣の国。
私の住むTucson (ツーソン) からは車で約1時間半でメキシコへ遊びに行くことができます。
歴史的にもカリフォルニア州やテキサス州の一部はメキシコだったことなどもあり、アメリカではメキシコ料理は浸透していて人気も高く、良く食べられる料理でもあります。
個人的にはメキシコ料理好きです!😍 アメリカンより美味しいかも😆
ハワイ在住の頃は、メキシカンで「美味しい!」と感動したことはありませんでしたが、やはりアメリカ本土はその浸透ぶりが違いますね。
そのメキシコ料理、ここアメリカではどのような料理が人気なのでしょうか。
メキシコ料理の特徴とは? 無形文化遺産なの!?
メキシコ料理がユネスコの無形文化遺産に認定された2010年。
そのニュースを聞いて驚いたのを覚えています。
当時はメキシコのイメージもあまり湧かなかったことや、メキシコ料理がユネスコに認定されるほどその文化に根付いているとは知らなかったためでした。
伝統的な日本料理は認定されていないのに、メキシコ料理が認定される!なぜだ!?と疑問に思ったのを覚えています。
ではなぜメキシコ料理が認定されたのか?
ユネスコのWebサイトでは「伝統的なメキシコ料理はその料理だけでなく、昔から継承されている料理の技術や食材となる食物を作る農業、伝統的な儀式や習慣、そのマナーなどを含む包括的な文化モデルである。(一部抜粋)」とあります。
メキシコの歴史や伝統が継承され、習慣や文化を形成し、アイデンティティを構築するうえでメキシコ料理は重要性が高いようです。
メキシコ料理 ~タコ(ス)・トルティーヤ・ファヒータって何?~
アメリカではメキシコ料理の代表メニューとして「タコ(ス)」「トルティーヤ」「ファヒータ」「エンチラーダ」「ブリト―」などが挙げられます。
アメリカに移住した当初は、それらの料理名を聞いても、メニューを読んでも、どんな料理か全くイメージできませんでした。
TACO(タコ)
Taco(タコス)は人気トップ3に入るのではないでしょうか。
BeefやPork、ChickenやFried Fishなどをチリパウダー(唐辛子)やクミン、オレガノなどと混ぜて炒め、Toltilla(トルティーヤ)と呼ばれる柔らかく薄いパンのようなもので包んだものです。
トッピングでサルサ(メキシコのトマトソース)や細かく刻んだレタス、ワカモレ、サワークリームなどなどを乗せて自分好みの味にアレンジします。
チーズのトッピングも人気ですが、メキシコ人の友達は「メキシコではタコスにチーズはのせない」と言っていました。恐らくチーズはアメリカンメキシカンなのでしょう。
Tacoのサイズは通常小さめ(直径約12cm)です。
トルティーヤはレストランなどでは通常小麦粉とコーンの2種類から選べます。
コーントルティーヤは独特な味ですので、メキシコ料理が初めての方は小麦粉バージョンを選択するのをお勧めします。
慣れてくるとコーンの独特な味にもハマってきますよ。
因みに「TACOS(タコス)」とも良く言われますが、これは単なる英語の複数形での呼び方です。
単数形では「TACO(タコ)」ですね。
FAJITA(ファヒータ)
Fajita (ファヒータ) は、一言で言うと「タコスの大きいバージョン」のようなイメージです。
通常は赤・黄・緑のピーマンや玉ねぎと一緒にBeefやPork, Chickenなどと一緒に痛めたものです。スパイスはもちろんチリパウダーやクミン、オレガノなど。
Tacoと比べて野菜が入る分、Tacoよりも大きめのトルティーヤに巻き、Taco同様にトッピングで自分好みの味にアレンジしいただきます。
私はできるだけ炭水化物の摂取量は必要最低限に抑えたいため、トルティーヤではなく、玄米や黒米を混ぜたオリジナルのお米と一緒にいただいています。
レストランなどでは黒豆のようなBeansと一緒に出てくることも多いですね。
BURRITO(ブリト―)
Brritto(ブリト―)はアメリカに来て初めて食べたメキシコ料理!という方も多いのではないでしょうか。
アメリカで人気のメキシカン ファーストフード店のTaco Bellではこちらが主力商品ですね。
実は私も振り返るとTaco Bellのブリト―がメキシコ料理のデビューでした。
BurritoはBeefやPork, Chickenなどのひき肉をメキシカン スパイスと共に痛め、チーズなどと一緒に大きなトルティーヤで巻いたものです。
Breakfast Burritoなど、中には卵とソーセージとチーズをトルティーヤで包んだ朝限定のメニューなども人気でアメリカのマクドナルドでも販売されています。
TACO(タコ)/FAJITA(ファヒータ)/BURRITO(ブリト―)の違いって?
ここまでアメリカで人気のメキシコ料理をみてきましたが、何だか同じような料理に見えませんか?
私も当初は違いが全く分かりませんでした😆
どれも同じやん!!とね。
TACO と BURRITO の違い
TACOSはトルティーヤで軽く巻いて食べる。一方でBURRITOSはトルティーヤで完全に包まれている・・・だけではありません!
トルティーヤのサイズも大きな違いです。
TACOで使うトルティーヤは小さく、直径は12cm程です。一方BURRITOで使うトルティーヤはそれよりもかなり大きく、直径は約25~30cm程です。
TACOはその小ささから食事用というようりも「間食」で食べられることも多いようです。
また、TACOはコーントルティーヤも使われますが、BURRITOSは小麦粉トルティーヤが使われます。
FAJITAとBURRITOの違い
FAJITAとBURRITOは両方とも肉や野菜がトルティーヤで包まれています。
BURRITOのトルティーヤは中でも大きく、肉や豆やチーズなどが包まれています。
一方FAJITAは、通常ライムなどでマリネ(漬ける)された肉と、ピーマンや玉ねぎと一緒に炒め、トルティーヤはそれとは別に提供されます。
BURRITOは提供時には既に巻かれていますが、FAJITAは自分で巻いていただくスタイルなんですね。
TACO Tuesday(火曜日のタコス)って何? 何で火曜日?
アメリカでは火曜日に「TACO Tuesday!」と謳い、TACOを安く提供するレストランが多くあります。
外食に全く興味の無い旦那(つまらん😆)も時々「今日は火曜日だからTacoが安い!食べに行こう!」と言うほど浸透しています。
Wikipediaにも下記のように説明しています。
Taco Tuesday is a custom in many US cities of going out to eat tacos or in some cases select Mexican dishes typically served in a tortilla on Tuesday nights.
Wikipedia
「Taco Tuesdayはアメリカの多くの都市で火曜日の夜にTacoやトルティーヤと一緒に頂くメキシコ料理を食べに行く習慣」なんだよ、と説明しています。
タコの火曜日?火曜日のタコ?
何で火曜日なん??
何でタコなんー???
その歴史や言われは様々なストーリーがあるようです。
Taco John’sというワイオミング州発祥のメキシカン・ファーストフード・チェーン店が、1989年に
“Taco Tuesday”の商標を使用する権利を得ました。ミネソタ州でこのチェーン店のマネージャーだったDavid Olsenが1980年代初めに “Taco Twosday” と造語を作ったのが初めだそうです。
「Taco2つの日」という意味合いでキャンペーンを展開するマーケティング策の一つだったのでしょう。
なるほど!ここが起源なんですね。
でも商標権が認められてるのであれば、レストランは勝手にその言葉を使えないはずですね。
実はTaco John’sが商標権を認められる以前からこのフレーズは既にアメリカで広がっていたそうです。
現にNew Jersey州のGregory’s Restaurant & Bar は1982年に商標権を申請し認められています。
Taco John’sが商標権を得る以前から使われていたのであれば、様々なレストランなどで使われていたのは想像に難くないですね。
Taco Tuesdayの美味しい響きの影には商標権を巡る争いがあったことは興味深いですね。
現在ではあまりに浸透しているため、多くの皆さんが「誰もこの言葉を所有することはできないよ」と言っているそうです。
まとめ
- メキシコ料理はユネスコ無形文化遺産に2010年に認定された
- TacoとBrritoとFajitaの違いは、主に使用するトルティーヤの大きさや、その包み方、包む中身の料理方の違いなど
- 「Taco Tuesday」はTaco John’sのオーナーの一人が「Taco Twosday」と販売促進のために作った造語から
- その商標権の争いがアメリカでは繰り広げられていた
メキシコ料理は慣れてくると更に味わい深くなる料理です。日本料理と同様に、野菜と肉や魚などを一緒に炒めるので、ビタミンやミネラルもバランスよく摂取しやすい健康的な料理ですね。
また、チリ(唐辛子)類も頻繁に使われ、唐辛子に含まれるカプサイシンなどが体脂肪の燃焼や血行の促進、冷え性予防などの効果も期待できますね。
ただ、ここアメリカではレストランによってはアメリカナイズされた、チーズやサワークリームがた~っぷりの ”こってりメキシカン” を提供するところもありますので、その悪魔の美味しさに引き込まれないようにご注意くださいね😆
BrritoやFajitaはトルティーヤが大きいので、そのぶん炭水化物の摂取量も増えます。私はFajitaはトルティーヤは食べずに肉と野菜の炒めものだけを食べるようにしています。
栄養バランスを考慮して楽しく美味しくお得に「Taco Tuesday」を楽しみましょう!
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